たかがリューシの文才で

歌えない・踊れない 悲しい”社畜”の物語

ありがとう2022年、ありがとうVIO脱毛

皆様、デカ晦日、いかがお過ごしでしょうか。

私は今、新幹線の中です。

 

久々にコミケに2日出て、かなり疲れています。

大学一回生の頃は夏コミ3日とも行く、なんてアホなことやってました。当時は若かった。

思えばあれから十年以上経ちました。私も今ではオッサン。今朝のコミケ待機列でも思いましたが、なんだか周りが年下ばかりに見えます。まともなオタクはアニメとか卒業して新しい趣味を見つけたり、結婚とかしてビッグ晦日を家族と過ごしているのでしょうか。

そんな事を呟いたら「オタクは成長しないから若く見える説がある」なるコメントを拝見しました。

なるほど、我が身を省みると、肉体的には順調にマダオ化が進行していますが、精神的には全く成長していないのでそうかもしれません。

俺は来年もビッグ晦日ビッグサイトで過ごすでしょう。

居所を与えてくれるコミケにビッグ感謝!

 

そんな俺にも若さを取り戻しつつある部位があります。

オッサン化によって生えてきた毛を脱毛して、ツルツルのお肌を取り戻そうとしている部位が。

どこかって?

 

 

チ○コとキン○マとア○ルです!

 

 

 

さて、最高の前フリが終わったたところでしょうもないシモの話を今年で終わらせましょう。

診察が爆速だったり紙のショーツの前後ろがわかんなかったり脱毛機が壊れたり露出回避かと思いきや回避できてなかったり担当のお姉さんがチェンジしたりで不安になっていた俺

のメンタルが、一気にリセットされました。

交代で来てくれたお姉さんが白井球審も文句なしのドストライクだったからです。

7万円払って邪魔くさい毛を脱毛してもらうついでに、こんな美人に股間をアレコレしていただけるんですか?実質タダで?

 

VIO脱毛!最高!VIO脱毛!最高!

お前もVIO脱毛最高と叫びなさい!

 

しかし、シモは丸出しでも、手放しで喜んではいけません。

こうなってくると当初の懸念が再び持ち上がってくるわけです。

「VIO脱毛中に勃起してしまうのではないか」という懸念が。

重ねて念を押しておきますが、これはあくまで医療行為であり、股間に触れられ刺激が加わることで勃起してしまうことは生理的にも仕方のないことなのです。

しかし、しかしです。好みのお姉さんの前で無様な姿を晒すことは私も本意ではないです。本当です。出来るならば避けたい!信じてください。生理現象を理性でねじ伏せ完全にコントロールしてこそ真の紳士じゃないですか?そうですよね。見せてやりますよ。俺の鋼の意志を。

 

好みのお姉さん「じゃあ施術を進めていくので、かけてたタオルを外しますね〜」

 

さあ開戦だ!トラブルやら交代やらの間、俺のジョニーの上にかけられていたタオルが外され、俺の下半身の全貌が露わになる!

 

あっ、やば、待って、股間がすごいスースーす

ジョニー「んほおおおお!開放感しゅごいのおおおお!」

 

 

……………………

はい。

終戦です。

秒殺でした。

勃起RTA in JAPANに出れるんじゃないか?

まさか、まさか触れてもないのに終戦すると思いませんでした。それまではタオルがかけられてたのですが、外されるとめちゃくちゃ爽快感を感じてしまい、なんていうか、もう、駄目でした。

ほぼ100%です。

そうさ〜♪100%ぼ

やめましょう

テンションが上がっていたのも良くなかったのでしょうね。

死なせてください。

あっでも通報はしないでください。

 

既に目隠しされている目を瞑って必死に母や祖母の顔を思い浮かべましたが、駄目でした。孫・曾孫の顔も見せず、こんな時に頼りにして本当に申し訳ありません。

特に祖母にどの面下げて年末年始の顔見せすればいいんでしょうか。これを書きながら今悩んでいます。銀座のゴーフレットを土産に持って行っているので、これで勘弁してください。いや安物でスミマセン……新幹線代にコミケ代に旅費にで今月は出費が嵩んでいて……

 

嗚呼、もうどうしようもありません。できることといえば、下手に自身の痴態に触れることなく、自己主張するジョニーのことなど知らんふりをしてお姉さんからの「痛くないですか?」の質問に「痛くないです」と毅然と答えるだけです。せめて、本当にやましい気持ちはないんだということをわかってもらわなければいけませんから。せめてもの抵抗です。レーザーは痛くないですが、心は痛恨の極みです。

幸い、お姉さんも全然気にしてなさそうな感じでいて対応してくれています。本当に申し訳ないです。寧ろ、やはり慣れているということでしょうか、なんなら「全部脱毛するんですね〜」とか「清潔でいいと思います〜」なんて話を振ってもらいました。マジで惚れそうです。こちらも平静を装って答えるわけですが、何を言ってもセクハラになりそうでヒヤヒヤします。この状況で越えちゃいけないラインが全然わかりません。すでに越えてませんか?

ただ「保湿ってされてますか?」という質問がありました。顔とかはわかるけど、股間の保湿?って感じですよね。この場では「保湿したほうが良いですよ」とのことでしたが、何を付ければいいかとかが全くわかりませんし、化粧品のセールストークかと思ってすっかり忘れてしまいました。

そうしたら、後日2回目の脱毛時。また別のお姉さんに担当していただいたのですが、

普通に叱られました。

皮膚が硬くて毛が抜けづらくなり、とても良くないそうです。

一応その2回目の施術では初回の反省を活かしてジョニーの鋼の意志が完全発動するのをなんとか抑えることはできたんですが、半勃ち丸出しの状態で股間にダメ出しをもらい謝る俺は世界で一番情けなかったと自負しています。

それ以来、俺はデリケートゾーン用のクリームを毎日塗ってます。女性用です。ドラッグストアを彷徨う不審者になりましたが、男性用でいいものは見つかりませんでした。ワセリンでOKとかダメとか相反する意見があって結局よくわかりませんでした。俺はせっかくだからと美白効果があるやつにしました。白く美しい股間を手に入れます。

ただ、クリームなので小便エイムの時に手が「きたぜ……ヌルリと……」するのはあんまり好きじゃないんですが……。

読者諸兄も股間の保湿をしましょう。

 

さて、時を初回のVの脱毛中(勃起のすがた)に戻すわけですが、ここで施術が中断します。

俺の確認不足だったのですが、VIOのVはビキニゾーンだけなので、鼠径部は含まれてなかったんですね。そのことを初めて知りました。

汚い話で申し訳ないのですが(いや何を今更って感じですが)俺の鼠径部にも何本か憎きアンチクショウが生息しています。ぜひそれも脱毛したいと思っていたんですね。

なので鼠径部を追加することになりました。

問題はプランです。どうやらこのレーザー照射は、VやIや鼠径部といった部位単位だけではなく、何回照射するかという契約もできるそうです。

なのでしっかり検討が必要になるわけです。目隠しを外してもらい、半身を起こして、好みのお姉さんとこの範囲だとこんな感じで照射n回分くらいですね〜というのをクソ真面目に相談するわけです。

丸出しの状態で!

ジョニーも理性を取り戻してはきていましたが、本当にこれどういう状態?と混乱していました。得難い経験です。

結局、部位単位での契約を結びました。一応理系の端くれレベルの暗算力はあるので「照射一回あたりa円で部位単位がb円ということは照射c回からは部位単位の方が安いですね(早口)」「確かに!本当ですね〜」というやり取りをドヤ顔でしました。いまさら局部丸出しのままカッコつけたところでどうにもならんのですが。

状況が異常すぎて面白すぎました。

 

というわけで再度購入フェーズに入ります。タオルはかけてもらいましたが施術台の上で同意書を書いたり現金3万円を払ったりして、もう下半身丸出しの状態にも慣れました。オッサンが羞恥心を失ったら終わりだよ。

ということで、結局支払いはVIO鼠径部で十万円程度になりました。いつだったかのタイトルに偽りはなかったわけです。お金を多めにおろしておいて良かったけど、財布が痛い!

俺が都合十万円を一括現金払いしたのでお姉さんが少しビックリしていたのが印象的でした。俺の即勃起には全く動揺していなかったのに。所詮俺の勃起のインパクトはその程度だったということです。悔しいです!

 

さて、これで心置きなく施術を再開してもらえます。ジョニーも落ちつきました。目隠しをしながら指示通りに膝を立てたり腰の角度を変えたりしました。楽しかったです(ヤケクソ)

しかし、Vが終わってIに移ると駄目でした。ガッツリとジョニーにも触られてあっちこっちに棒倒しされながら照射されるので駄目でした。でもこれは流石にしょうがないなと思いました。むべなるかな!それにイマサラタウンです。

それにしてもこのあたりは皮膚が薄いので結構痛かったです。特にタマは恐怖感もありました。Wの意味で我慢でした。

 

なんとかIの照射も終え、うつ伏せになってOに入ります。情けないジョニーの姿をようやく隠せるので安堵しました。もちろん、尻肉を広げられてけつなあなを覗かれるわけですが、もうなんとも思いませんでした。俺は羞恥心のない怪物になってしまった。本当にヤバいと思います。

 

お姉さんからは「すごい綺麗に剃ってますね〜ありがとうございます」と言ってもらえました。股間のことを褒められたのは初めてです。事前にアホな体勢で念入りに格闘した甲斐がありました。先述の通り、2度目では保湿してないと叱られるわけですが。

Oの照射はアッサリ終わりました。範囲も狭いし、痛みもそこまで、でした。一番脱毛したかったのはここなのに、ついでだからと全部やることにしたせいで出費が嵩んで黒歴史も増えたわけです。やれやれ。

すべての照射が終わったので目隠しを取ってもらい久々にパンツを履くことが許されました。一安心です。お姉さんが席を外した後、見るとジョニーは嬉し涙を流していました。どこまで宿主に恥をかかせるんだお前は!

 

お姉さんに心からのお礼と謝罪を言ってお別れをして、帰り際に受付で2回目の予約を入れて終了です。

なんとか生還しました。

 

現在、その2度目の施術が終わって一ヶ月ほど経ちましたが、元々薄かった鼠径部やIの毛ははほぼなくなり、Vはチラホラ残る程度、Oはまだまだかなという感じです。ですが、全体的にかなり快適になりました。やって良かったです。

ヒゲと比べて大分抜けが早い気もします。保湿の効果でしょうか。これならV・O以外は2セット目はいらないかもですね。

こんな無様を晒したオッサンにも丁寧に施術をして下さり、駄目なところはしっかり指摘してくださった担当の方々にはビッグ感謝です。色々と、本当に。

 

VIO脱毛、オススメです!

 

 

そろそろ目的地に付きそうです。なんとか書ききれました。良かった。でも書ききらないほうが良かったかもしれない。

 

今年一年ありがとうございました。

読者諸兄の皆様、どうか良いお年を。

来年もよろしくお願いします。何書くかは何も思いつきませんが、キレイなものを書きたいです。本当です。

 

正直Tinderとかは気になっています。気になってるだけ。

ぼっき・ざ・りゅーし!

お久しぶりです。

最悪なタイトルでごめんなさい。

思いついたらやらないと気が済まない性質で……

 

ただでさえ筆が遅いのに、アニメが面白かったり旅行とかソシャゲのイベントで忙しかったりで全然ブログ執筆できなかったのが、ぼざろロスはあるにはあるけど暇になったのでようやくというところです。

そうです暇です。

クリスマス、暇です!!!!

キャッホ~ウ!!

 

はて俺は一体何を書いていたんだったかなと思って駄文を見返すと、VIO脱毛でチン〇が勃つか勃たないかのところだった。

しょうもな!チン〇が勃つか勃たないかを2か月引っ張るブログがあるか。

シモの話は今年で切り上げて、来年からは美しい蝶や花とかについての文章を認めような。

 

 

さて、美容外科の待合スペースでソワソワしている俺の番号が呼ばれた。

俺の股間をいじくりまわす施術を担当するお姉さんとの対面だ!

いやいや!繰り返し念を押すが当方にやましい気持ちは全くござらぬ!心は清渓川のように澄み切っている!蝶や花である!

どんな人かな!?

……

 

 

 

……あー……

 

なるほどね?

胸は大きいけど雰囲気は普通な感じですね。

そんなもんですよ。そうか……そうだよね。1人と1本で勝手に期待し過ぎました。

賢者になりすぎたのかもしれない。さ、切り替えていきましょう。

はー。

 

内心肩を落としながらカーテンで囲まれた施術スペースに案内される俺。しょぼくれるジョニ―。

すまん、読者諸兄。もう終わりです。きっと私が施術中に無様にチンチンエレクチオンをして「うわ~恥ずかしいよ~トホホ~……」となる展開を期待して読み進めていただいているのだろうが、その期待にはお答えできそうもない。

これはきっとノー勃起でFinishのやつです。力不足で申し訳ない。今度は撮れ高のためにオナ禁して凄十とか飲んでいくわ。(本当に通報されるからやめろ)

 

施術ベッドに腰かけ、施術前に本人確認やらの簡単なやり取りを済ませる。

「Vゾーンは全部照射します?」

はい。ツルツルにしてください(いい返事)

その後、お姉さんはカーテンの外に出ていくので、その間に脱衣をせよということなのだが、そこで渡されたのが下図のような紙のショーツである。

 

おお……なるほど!こういうのを履いて、ジョニーがまろび出ないようにショーツを適宜ずらしながらレーザー照射していくのだな。

よかった。私の恥部を観察する羽目になる気の毒な女性はいなかったんだね。Win-Winである。実に先進的だ。素晴らしい。

 

しかし……これはどっちが前なんだ?おしっこ用の穴がないので分からない。

女性用下着なんぞまともに見たことはないので、どっちが前かすらわからん!童貞の弊害がこんなところにも……!下半身丸出しで悔し涙を流す私だった。

本気で判別がつかなかったので、にぶいちでショーツを履き(ゴワゴワする感じがとても落ち着かない!)着替えが終わったのでお姉さんが入ってくる。予想通りショーツをずらしてジョニーがコンニチハしないよう毛の剃り残しがないかのチェックが入り、医師が呼ばれることになった。

そう。レーザー脱毛は医療行為なので、初回だけ医師の診察が入るのである。

結局私の股間を見る羽目になる悲しい女性は増えてしまうのである。嗚呼、やるせないね。

 

やってきたのは男性医師だった。

なんだ、男か。

好きなだけ診るがいい。

診ろよ診ろよ。

 

しかし、こっちはこの際だから文字通りに尻の穴までじっくり診てもらうつもりだったのだが、診察はススッとチンチンに触って角度を変えて「問題ないですね~」で2秒で終わった。

おいおいおいおい!チラッとしか見てないじゃないか!

もっとしっかり診察してくれ!

ふざけているのではなく本当に焦った。詳細な説明は省くが、目立ちはしないものの先天的に股間に気になる点が無いわけではない。そのことを医師に伝えると「どれですか」なんて言ってくる。やっぱり認識してなかったんじゃないか。

結局、施術を受けるに全く問題はなかったわけだが、結構不安になってしまった。まあ泌尿器科じゃないしね。レーザー脱毛に支障があるレベルの疾患等があるかないかだけ診てるのかもしれないが。

 

さあ医師の診察も済んだし、恥部を晒す懸念も、勃起の心配もない。

もう何も恐くない。VIO脱毛、楽勝だな。

完全に心に余裕ができた。レーザーが眩しくないよう目隠しをされても(目隠しされて股間を痛めつけるなんて、まるでSMプレイのようじゃないか!)などと下らないことを考えるゆとりすらある。

「目隠しがずれていたりましませんか?」

大丈夫です。

「じゃあ下着は切ってしまいますね」

はい。

音から察するに、鋏のようなものでチョキチョキとショーツが切り裂かれ、脱がされる。

当然まろびでる僕のジョニー。

 

 

 

は?「ぼく」

どゆこと?「ジョニー」

 

いや、『愚息がまろび出ないようにショーツを適宜ずらしながらレーザー照射していく』んじゃなかったんかい!!!これじゃ諸田氏やないかい!!!切って脱がすならなんで履かせたんじゃい???

マジでなんで?愚息にはすぐにバスタオルがオフトゥンよろしくかけられ、Vの毛(注:バーチャルユーチューバーの毛ではない)だけが晒される格好になったわけだが、俺の脳は全く追いついていなかった。なんで?なんで油断させるようなことしたの?ショーツの前後ろが逆だったから?にぶいちを外した結果がこれか?

これじゃVの毛はよくても、Iのときには丸だしやないかい!

いぬまるくんやないかい!うんーっ!

もともと覚悟していたハズの状況が訪れただけなのに、一度回避したと勘違いしたために滅茶苦茶動揺してしまった。だからなのか、まずいことにジョニーがソワソワしている雰囲気を感じる。

馬鹿な!なぜだ?危機を感じて子孫を残そうとする動物の本能が働いているとでもいうのか?こんなことで!?

落ち着け!まだあわわわわ。展開あわわ!

 

仙道俺を他所に施術がスタートする。1回ごとにバシュッ!バシュッ!という音が鳴ってレーザーが照射されていく。

「痛くないですか?」

あっ、あまり痛くないです……

事実ここの機械は痛くない。このゾーンは皮膚も厚いしね。ヒゲの時に他所の院で施術を受けたとき、機械が別で痛くてビックリしたことがあるくらい。

でもね。もてあそばれた俺の心が!痛いんですよ!わかります!?

 

その時。

俺のやり場のない感情が伝わってしまったのか、規則正しく聞こえていたバシュッ!バシュッ!という音のリズムが狂った。

目隠しをされているのでよくわからないが、どうも様子がおかしい。

これ、暴走してないか?

すぐに機械が緊急停止されたようで、慌てた様子のお姉さんが「少々お待ちください」と言い残してカーテンの外に出ていく。俺のVゾーンにはオフトゥンがかけられたが、俺は目隠しをされたまま放置だ。

 

……なんなんだ……

チンチラ診断に、フルチン不可避。おまけに機械が故障ときた。え?これ俺のチ〇ポが機械を破壊したのか?機械からしたら「今日も女性の脱毛がんばるぞい!」のつもりでいたら30歳のオッサンのチ〇ポだったのでビックリしたのかもしれない。さもありなん。

しかし、これからどうなるんだ?施術スペースを変えて別の機械になるのか?なんぼなんでもフルチンでの移動はないだろうから、一度ズボンを履くわな?で、移動して、ま改めてズボンを脱いで、紙のショーツを履いてから鋏チョキチョキでポロリもあるよってか?ハハッワロス

そうしているうちに、失礼します、と言ってお姉さんが別の人を連れて入ってきた。

バスタオルon股間というアホな格好の俺を他所に2人でボソボソやりながら機械の様子を見ている。内容の全てはわからないが、やはり暴走したらしい。ああ!俺のジョニーは抜いてはいけない妖刀だったのか!道理で女性が寄り付かないわけだ。これって教会行けば解呪してもらえます?

 

もう散々である。どうにでもな~れの精神でボケーっと待っていたところ、どうやら直ったらしいのでお姉さん一人が残り、施術が再開されることになった。本当に大丈夫?また暴走しない?

と、ここで俺の目隠しがとられた。半身で起き上がった俺にお姉さんが言うには「新しい施術担当の者と交代します」らしい。

???どういうこと?まだ治療は始まったばかりだ。先の暴走でお姉さんが怪我でもしてしまったのか?はたまた俺の股間の暴れん坊っぷり(?)が手に負えないので、熟練者に任せようということなのだろうか。何もわからん。ハプニングがありすぎるだろVIO脱毛。

 

ということでお姉さんとはサヨナラとなった。チンチン見せて見せられてがほぼ無駄になってしまった格好だ。なにこれ?Lose-Loseすぎない?なんだかすごい申し訳ない気持ちになってしまった……。

 

図らずも「チェンジって出来ますか」などと言う最悪な願いが叶ってしまった形にはなったが、まだVが始まったばかりで、IやOというもっとアレな部位が丸々残っているのだ。そんなことを言っていられる状況じゃあない。

もはや俺の願いは無事に施術を終えてもらうことだけである。(この際ベテランのオバちゃんでも男でもなんでもいいから無事にレーザー当てて早くズボンを履かせてお家に帰してくれぇ……)と祈りを捧げる俺に「失礼しま~す」の声がかけられ、交代の施術担当者が入ってきた。

 

……

 

 

youtu.be

 

ドストライクの美人がそこにいた

 

 

次回

 

 

 

禊のためにサークルチェックはそこそこにして年内完結を目指します。

サンタ諸兄のいいね等のプレゼント、お待ちしているぜ!

広げよう、パイチンの輪!

 

前回までのあらすじ

30歳になった勢いで大金を払って股間の毛を取っ払いナイチンゲールになる決意をした。

 

私はいそいそとクリニックに電話をした。

気になるお値段はVIOの3部位を6回セットで10万円弱。やっぱり結構お高いですよねえ。

ですが今ならなんと!ワキヒゲ脱毛で貯まったポイントが1.5万円分あり、さらに誕生日プレゼントとして1万円分のクーポンが付与されているため、実質7万円程度で1セット目の施術を受けられるわけなんですね~!これはお得ですよ~!

「前回の記事で『10万払って~』とか言ってたのは嘘だったのか!」というツッコミが聞こえてきそうだが、あんな釣りタイトルに定量的な正確性を期待してはいけない。

さて暫く待つうちに電話が繋がる。おっと、女性のオペレーターだ。やれやれ、私はこれからこの女性に下の毛の話をしなければいけないのか。ここで下手に照れると逆にキモいので、毅然とした態度で臨まなければならない!

 

ぼく「あ、あのー、ヴ、VIOの脱毛をですネ、フヒヒ、予約したいんですけれドモw」

 

俺は死ぬほどキショイ最悪なオッサンだった。

大丈夫?これガチャ切りされない?

 

向こうも慣れてるのか、なんとかガチャ切りはされなかった。

日時を決定して、施術を受けるクリニックをどの院にするかを聞かれたので、ヒゲ・ワキ脱毛でお世話になっている行きつけの院を希望したのだが、

 

オペレーター「そちらの院は男性スタッフがおりませんので、女性スタッフが施術をいたしますが、よろしいですか?

 

いや、よろしいですか?はこちらのセリフなのだが。

流石にここで毅然と「よろしいです!」と即答するのはヤバいと思ったので、「アッソウナンデスネ~……マア大丈夫デス」となどと回答したんだが、そんな小細工に大して意味はなかったと思う。本当に今初めて知ったのならもっと動揺するはずだよな。俺は下調べの時点で行きつけの院が『男性スタッフが施術してくれる院』でないことは知っているのだ!

逆にキモさが増した気がする。何をしてもキモいな~30代。(責任転嫁ちゃん)

大丈夫?これ通報されない?

 

しかし向こうも慣れてるのか、なんとか通報されずに予約を入れることができた。

やれやれ、オペレーターに繋がる前の『品質向上のために電話内容は録音させていただきます』の事前注意をこんなに恐ろしく思ったことはないよ。

キモ過ぎ罪が無くて、本当に良かった。

 

さて、施術当日を迎えるまでにやっておかなければならないことがある。

剃毛の練習だ。

レーザー脱毛というものは、毛を全部剃った状態でレーザーを照射するものである。

毛が抜ける仕組み

 

変に剃り残しがあると、そこにレーザーが強く反応して危ないらしいのだ。なので当日は自分で毛を全部剃って行かなくてはならない。

剃り残しがあっても少しなら向こうで剃ってもらえるが、あんまり酷いと料金が発生してしまうし、ただでさえ股間をいじくりまわされようとイソイソやってきたオッサンが剃毛プレイまで要求しようものなら、それは間違いなく通報案件だ。

下の毛とはオサラバしたいが、シャバとはオサラバしたくない。

 

ここで、俺は今までCHIN-GEをシェーバーで刈ったことはあっても、完全にツルツルにしたことはなかった。

脱毛を予約した後に初めてツルツルにしてみるというのは、なんだか順序がおかしい気もするが、もうやっちまったもんはしょうがない。だって俺から勢いを取ったら何も残らないから。大丈夫だろこんな毛絶対いらないから。

 

そういう訳で剃毛に取り掛かったわけだが、シェーバーで2,3mmまで短くしても、そこから完全に剃るというのは結構大変な作業だった。かなり気を使う作業なのである。というのも剃刀負けしてしまうとその傷の周りはレーザーを照射できないのだ。なので貴重な1回分の施術を無駄にしてしまうし、なにより剃刀負けした股間というのが最高に情けなさすぎるので、かなり気を付けなければいけない。

 

うおおお!俺のチンポはカミソリになんか負けない!

そんなことを言いながら珍妙な体勢であっちを引っ張ったりこっちを引っ張ったりしてジョリジョリやっている姿は最高にアホのそれだった。

カーテンを開けていたら確実に通報されていた。

 

そういう訳で剃毛を終えたわけだが、やはり!

開☆放☆感☆が凄い……。

パイチン最高や!陰毛なんて最初からいらんかったんや!

ただ、剃り跡がジョリジョリするのがやっぱり気になる。早くこの忌々しい毛根ちゃん達を美人のお姉さんに根絶やしにしてもらいたいな。

 

そういう訳で施術当日。私は前日やるべきことをやって賢者となり、当日の剃毛も問題なし。施術料金はクレカではなく現金払いの方がポイントがよりお得なので、俺のかわいいかわいい貯金口座ちゃんから現ナマを、一応余裕を見て10万円ほど引き落としてきた。

貯金口座、お前、残高までかわいくなっちまったな……。

ええい、ままよ!しょせん貯金額なぞ自己投資できなかったリソース量だ!いざ勝負の時である。俺はハイジニーナ男子になるぞ!JOJO

 

さて何度も訪れたクリニックであるが、今回はVIOの施術を受けるために来ているからか、なんだかいつもよりAway感を感じる……。キレイになりたいという女性が客層の大半なのに、股間を脱毛したい男が混ざりこんでるんだから、さもありなんといったところか。

大丈夫?本当に通報されない?

俺の他にも一人男性客がいたのだが、なにやら対応がお気に召さなかったらしく受付のお姉さんにクレームをつけており、不穏な空気を漂わせていた。男ってこれだからやぁねぇ。

 

そういうわけで色々な意味でビクビクしながら受付カウンターのお姉さんにチンとタマとケツの脱毛を予約した者だと伝え、金を払い、同意書の記入等の手続きを進める。

挙動不審な俺を見かねてか「字がおきれいですね。読みやすくて助かります!」なんてお褒めの言葉をいただいた。ええ?本当ですかあ?ありがとうございますぅ。ただ、文字単体だと頑張ればキレイに書けるのだが、長い文章になると位置やサイズがガタガタだから見られたものじゃないんですよぉ。

それにしても、ここの制服は首元が深く開いていて、お姉さんが手元で作業をするために前屈みになる時に目のやり場に困るんだよなぁ(字は奇麗でも心が汚すぎる)

 

……いかんいかん。

俺は今賢者なのだから邪な考えを持ってはいけない。

 

そう。賢者!

俺は今賢者でいなければいけないのである。

 

どういうことかって?

何が言いたいかというと、つまるところ、そうだね。あー。

どうしても気になる?

わかった。大っぴらには書きにくいから、小っちゃいフォントで薄い色で書くんだけど、

 

 

 

 

 

VIOの脱毛時に勃起をしないようにしたいのだ。

 

いや違うんです仕方ないらしいんですよ通報しないでくださいお願いします。

 

 

以下抜粋

『施術時には、どうしてもサオの部分や玉袋に手が触れてしまいます。そのため、反応せざるを得ない状況になってしまうものです。

気持ちとは裏腹に、勃起してしまうことに対して羞恥心を感じてしまう男性も多くいらっしゃいます。しかし、VIO脱毛時に勃起してしまうことは決して特別なことではありません。

自分だけではないとわかれば、肩の力を抜いて脱毛できるのではないでしょうか。「VIO脱毛を経験したいけれど、勃起してしまうのではないかと不安」と思っていらっしゃる方は、ぜひ勇気を出して、一歩踏み出してみてください。』

以上

 

そう!肩の力を抜いて勇気をもって一歩踏み出したんですよ!

だから肩から抜いた力がチンポ先生のところに行ってチカパシしてしまってもそれは生理現象だからね仕方のないことなんです!

 

 

医療行為なわけですから。こちらに嫌らしい気持ちは微塵もございませんし。ただね、どうしてもね、生理現象ですからね。つまり半信半疑あっちこっちならぬ無様ワンちゃんちんぽカッチコッチしてしまっても、そこにエロスの気持ちは微塵もないのでお目こぼしをいただこうというわけです。Perfectly, Euphoria!

 

ただね。恥の多い生涯を送って来て、未だに彼女もこさえず実家からも出てこない、自立という単語からもっともかけ離れた位置にいるといっても過言ではない30歳の某ですけどもね。

未だ愛する人にお披露目したことの無い某の秘密兵器の、その自立した臨戦態勢をこんなところで無駄に開帳する展開はなるべく避けたいなと、そう思うわけです。

だからこそ、私は賢者!エロスのことなど微塵も頭にない、悟りを開いた修行僧のように、何者にも心乱されることない無我の境地で、施術に望みましょうぞ。

拙僧、間違っても「どうせなら美人のお姉さんがいいな」などとは露ほども考えておりませぬ!!

デーモンの召喚が召喚されてもいいさ!

さあ矢でも鉄砲でも持ってこい!!

 

 

次回!!!

 

 

 

「チェンジって出来ますか」

 

最近月1更新になってるの良くないと思う。

でもまあこんな話題頻繁に読みたいもんでもないか?

いやー美しい花や鳥の話を書きたい。

10万円払って美人に股間を〇〇してもらおう

 

それは20代最後の夏休みのこと

 

8月末についに三十路に突入してしまう俺は、あることを考えていた。

 

このまま漫然と30歳を迎えてしまってよいのか?

 

20歳になるときはまだ良かった。別になりたくはなかったが、成人して、大人の仲間入りをしたんだという感慨はあった。

一人の大人として認められ、酒・たばこ・公営ギャンブルを楽しむことができるようになり、選挙権だって与えられる。

まあ選挙はともかく、酒たばこは俺には全く合わなかった。特に町内会の成人式でアホほど飲まされてマーライオンのように吐いた時に、こんなもんを飲まされる空気と闘わなくてはいけない大人なんてクソだと気づいたのだが。

そして一番良かったのは18歳になった時だ。

R18の解禁!!

ためらいなく桃色サイトを覗くことができ、ETCH SUKEBE BOOKを大手を振って買うことができる。

あの時は最高だった。

俺は無敵になったんだ、という感じがあった。

 

 

翻って30歳はどうだ?良いことなど何もない。

なんたって、"アラサー"の時点ですでに蔑称である。

アラウンドでこれだ。

それがもうすぐジャスト。ジャストサーティだ。

ジャッサだ。

JAXAではない。

 

身体にはガタが出始める。

頭にも白いものが混じり始める。

一気に転職もし辛くなる。

一生オワコン弊社のお荷物になるのか。

テレワークのある会社に行きたい。

いや、正確にはサボりたい。

サボって給料をもらいたい。

不労所得が欲しい。

 

そして、モテなくなる。これまで以上にだ。

幼い頃の純真だった私は、30にもなったら流石に籍を入れて子供の一人や二人こさえてるもんだと信じて疑っていなかったが、まさか彼女一人こさえられんとは思わなんだ。

代わりに何か打ち込めるものが見つかっていればまだ良かったのだが、中学のバドミントン部を1年で辞めたときから始まり、アニメ、麻雀、音ゲー、ソシャゲ、どれもこれもエンジョイ勢とまでは言わないが、ガチ勢とはとても呼べない。

 

そんな体たらくである。

漫然と、ただ漫然と生きてきてしまった。

もっと先、さらに歳を取った時に、俺は今この瞬間をどう振り返るだろう。

「30歳になった時って何してたかなあ。マッチングアプリとかしてた気もするけど、まあ結局何もしてなかったなあ。」

そんなことしか思えないのだろうか。

せいぜい記念すべき100回目の夏コミ行ったくらいか。

この先の人生でイイコトなんて何にも無い。オワオワリだ。

 

俺はそんなことを考えて夏休みを過ごしていた。

 

 

 

「おいおい!

おいおいおいおい!

シケた面してんじゃねえ!

そんなことでいいのかよ!無いなら作ろう!作ろうぜ!

『30歳になったときは思い切ってアレをしたんだよな!アレは良かったな!』

そんなステキな思い出、作っちゃおうぜ!」

 

不意に俺の股間でジョニーが頭をもたげた。

どうした急に。

 

「彼女がいないのはそりゃ残念さ、すんげえ残念だけどよ!それが逆にいいってことも、あるんじゃねえか!?

逆に、彼女がいたら気軽にできないことって、あるだろ?

つまり、何が言いたいかって言うと、お前は今メチャクチャ自由な状態なんだよ。

フリーなんだ!これを活かそうぜ!

……おいおい!トボけてんじゃねえよ!

お前、前からやりたいって思ってたことがあったじゃねえか!

隠したって無駄だ、他でもないこのオレのことだからな!

ただ、どうしても金がかかるからって自分で処理してた!

それがずっと心に引っかかってたろ!?

そうだよ、アレのことだよ!

考えてもみろよ!

今のお前ってさ、夏のボーナスもあってよ、懐が暖かいじゃねえか!

ここらで一発!そいつを景気よく使っちまおうぜ!

30になった記念だ!美人のお姉さんと一生もんのとびっきりの思い出をさ、作っちまおうぜ!』

 

そうか……

そうだよな……

ずっとしたいって思ってたけど、ネットで調べたら10万円くらいするんだよな。

しかもこの手のやつって絶対1回じゃ終わらないんだよな。

リピートしちゃうんだ。だから20万とか、下手したら30万とかになる。

だったらこれからも今まで通り自分で処理しちゃえばいいやって思ってたけど、

俺の人生って、なるべく安く安く済ませようとして、それで、ずっと本当にしたいことから逃げて来たんだよな……。

……わかったよジョニー。

俺は30になるのをきっかけに、そういう生き方を変える。

いきなり全部は無理かもしれないけど、節目を迎えるこの瞬間。思い切って大枚を叩くことにするよ!

 

「マジか……!マジかよ!

ついにこの時が来たのかよ!

うおおおおおおお!テンション上がってきたぜ!!!」

 

ああ!

そうさ!

喜べジョニー!

俺が30になるのと同時にお前は生まれ変わるんだ!

10万、20万!それがどうした!払ってやろうじゃないか!

 

 

 

10万払って……!!!

 

 

美人に……!!!

 

 

 

股間を……!!!

 

 

 

 

 

 

脱毛してもらおうじゃないか!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

はい。

 

 

 

まさかいないとは思うが、エッチなお店の話と勘違いした妄想猛々しい読者はおるまいな?

ご存じの通りこのブログは「愛とは何か」という高尚なテーマを取り扱った健全かつ気品溢れるものであるからしてそういったご期待には一切お応えすることができません。

お上品極まりないブログで申し訳ない……。

 

そういう訳で10万払ってVIOの脱毛を始めました

※ここからは内容が極めてお上品になるので苦手な方はブラウザバックしてください。

 

 

 

 

 

具体的に言うと、オチンチン金玉尻穴周りの毛とサヨナラして、ツルっツルのハイジニーナ男子、通称ハイジ男子になります。

 

 

お上品極まりない図

 

いや~ほんと常々いらねえなと思ってたんですよ、ここら辺の毛。

一番はお尻の毛ですね。とにかくトイレットペーパーが絡まって辛抱たまらん。

尻穴周りという窪んだ部位なので剃り辛いし、剃ったら剃ったでチクチクする。何より剃っている最中の格好は最高にアホのそれである。

他にも、固まるワックスを毛に塗って引き剥がす、ブラジリアンワックスなるものも試してみたんだが、試しにVの毛の一部でやってみたら、そこの皮膚が茶色く変色して無茶苦茶ビビってやめた。元に戻るのにも時間かかったし、あれは本当に怖かった。第一、毛を抜くのはお肌に良くない行為なのだ。

なのでいつか絶対に股間の毛根を根こそぎに駆逐してやろうぞと思っていたのを、30歳になるのを踏ん切りに実行に移したのだ。

俺はレーザー脱毛自体はヒゲや脇で既に経験済みである。12回照射して、一部のヒゲは完全脱毛しきれず残ってしまったが、範囲は狭くササっと剃れるので非常に満足している。このマスク社会で、どうせ見えないからと髭剃りをしていない人をよく見るが、ふとした拍子に中々の有様が見えてしまうと、中々に中々だなあと思ってしまう。

ヒゲ脱毛はいいぞ!

 

そういう訳で脱毛自体には慣れていた俺だったが、事がデリケートゾーンになるとだいぶ話が変わってくる。

まずは痛みだ。レーザー脱毛する際にはいわゆる「ゴムではじいたような痛み」があるのだが、VIOではもうちょっと痛いらしい。なんでも肌の色素が濃いからレーザーが強く反応するのだとか……怖いね。

しかし所詮痛みなど我慢すりゃいいので大した問題ではない。

 

何が問題かって、股間という生殺与奪の権を文字通り他人の手に握らせるってとこなんだよな。

どうせ赤ん坊のおしめ交換の時以来ずっと開帳してこなかった自らの肛門を人様の目に晒すのだから、この際ちんちんたまたまの毛もスッキリするつもりであった。奴らときたら邪魔で暑苦しく矢鱈と何かの間に挟まりたがりおまけに神出鬼没ときたものだ。養っていて何もいいことはない。

まあキレイにしたところで見せたりする相手がいるとかじゃないのがアレなんですけどね。

一方で、他人に股間を任せることにはちょっとしたトラウマがある。

ちょうど二十歳の時に肺気胸で入院手術したときのこと。陰茎にカテーテルを刺され、抜いた後の初めての用足しの時にそれは起きた。なんと膀胱に溜まっていた空気がブーブークッションのように勢いよく噴き出したのだ。この爆発の傷によって数日間オシッコをするたびに身が割けるような激痛に苦しむ羽目になった。アレは本当につらかった

もちろん股間を他人に晒す羞恥心もなくはないのだが、上記のちんちん大爆発事件の時に既に看護師さんにあれやこれや捏ね繰り回されたわけで、いやそれは医療行為だろと言うならば脱毛もそうなので、正直人並みの羞恥心があるかっていうとあんまりないかもしれない。

ブログのネタにするくらいだしな。

 

羞恥心を失ったオッサン!

最悪の生き物じゃん!

 

男の看護師がやってくれるところも探せばあったのだが、正直、比較的力が強くて雑な傾向のある男性に(偏見)股間をいじらせる恐怖心が、女性に愚息を晒す羞恥心よりも何倍も大きかった。

 

いや、いろいろ言い訳をしたが正直に言おう。

 

どうせなら美人に股間を脱毛してもらいてえよな!!!!!!!!!!!

 

ということで最悪の生き物のVIO脱毛シリーズが始まります。

 

「小人閑居して不善をなす」とはよく言ったもんだよな。

デートをしよう②

夏の走馬灯のような暑い日が続きますが、皆さま、いかがお過ごしでしょうか。

私は将来に対する漠然とした不安を抱えながらも特に行動を起こさず20代最後の夏休みを無駄に過ごし、オタオタしている間にとうとう三十路を歩み始めております。

ブログの更新も、大事なところで1か月以上も間を開けてしまいました。

で、これではいかんと重い筆を執った次第です。

さて、いよいよ皆さまお待ちかね、彼女いない歴=年齢=30歳となった男がマッチングアプリで初デートしたときの……

 

 

 

レポを……

 

 

 

かきあmしゅ!!!!!!!!

 

 

 

 

反省点①:まずは見た目を誉めよう

 

そうです!!!!こんな感じです!!!!

反省会です。まあそうだよね。

初デートでそんな上手くいくわけないんですよ。

トチリまくる29歳(当時)のオッサンをご照覧あれ。

 

『初デートに失敗するって、まあまあダメージあるな』

夜守コウ

 

 

 

さて、いけふくろうで待ち合わせ中、緊張でもう吐きそうになっている俺に声がかけられた。

もうドキドキがね、ピークを迎えたよね。なんたって初デートの相手よ?一体どんな女性なんだろうとね。

だから、結構すごいスピードで振り返ったと思うわ。ビビらせてしまったかもしれない。

で、ご対面と相成ったんですけどね。

 

まあ、そうね。第一印象。やっぱ結構、派手だなって感じだったんですね。

服装は連絡があった通り、ジーンズに革ジャンに緑の柄シャツ。で赤のスニーカーを履いてて、あと髪だな。パーマが当たって赤味がかっていた。

ファッションには疎いってレベルじゃないから、こういうのを何系って言うのかもわからないんだけど、なんかめっちゃカラフルだな~って感じ。(小学生並の感想)

でも気になってたピアスの拡張は全然大丈夫だった。そこは安心しました。逆に服装のカラフルさと合ってた気がする。

お顔は結構整ってて、ハーフ系?って感じだ。丸眼鏡もしていて、全身オシャレっすねという感じ。

胸も、まあ結構あるんじゃないですか(最悪)

よく俺みたいな「陰キャで御座い」って感じの男と会ってくれる気になったもんだ。

 

ってことで、会って最初になんか気の利いた一言を言えればよかったんだけどな。「初めましてリューシです」くらいしか言えなかった。

これは残念だったかな。あんま見たことないタイプだったので、ちょっと褒め方が分からなかったね。

今思えば、サラリと「服、似合ってますね」とか「センスありますね」とか言えればよかったのかもしれないけど、なんか無理に褒めても嘘くさくなるだけかな~とか考えちゃった。難しいね。

 

 

反省点②:ちゃんと名乗ろう

これだよね。結構デカめのやらかしポイントだったと思う。俺が最初に「リューシです」って名乗っちゃったから、向こうも「Uです」ってニックネームを返してきたんだけど、思えばここでもう本名を明かさなくちゃいけなかったんだよな。

ここで聞くタイミングを逃しちゃったから、最終的にお互いの本名を明かさないままだった。まさか俺も初デートの相手の本名を知らないまま終わると思ってなかったよね。

たださ、あんまり本名教えたくないよね。ましてやマッチングアプリで知り合った人にいきなり本名教えるの、怖くないですか?そこら辺のリテラシーが二人とも高かったのかもしれない。そう思うことにしよう。

 

反省点③:最初の会話の話題を考えておこう

とにもかくにも自己紹介(?)を済ませたので、さっそくカフェに向かいましょうと歩き出した俺たち。道すがら雑談をしなくちゃいけないんだけど、何を話すかはあんまり考えていなかった。そんなわけだから、「直前までマッチングアプリでしてたやり取り」をリアルでもそのまま続けようと思ったんだよな。まあそれ自体はそんなにおかしいことでもないのかなと思ったんだけど、肝心の話題が

 

雀荘でのマナー」

 

いや、雰囲気的にどうなんだろう?と思ったよね。マナーに厳しい雀荘だと「発声→晒す→打牌→鳴いた牌を持ってくる」だと怒られるって話から始まるデートってなんだよ。

まあ本名すら名乗ってない状況で、いきなりプライベートに踏み込んだ話するのも違うかなとか思ってさ……

でも、「セットとか行くんですか?」的な話から、お相手の交友関係を聞く感じに持っていけたので、そこは良かった。他にも、ギャンブル癖があるか?とか、オカルト的な考え方をするか?とかもわかるので、意外と麻雀って話題としては悪くないなと思った。

デートの雰囲気は全く良くならないけど。

ちなみに俺は持ちネタのグラブルで世話になった朝倉プロが近くの雀荘に来るって見かけたので、下調べもせずに行ったらピンで、そんなレートで打ったことないから頭真っ白になって点数計算吹っ飛んだ挙句、人見知りが発動してロクに挨拶できなかった」話をしました。

すいませんでした。

 

反省点④:行き先をきちんと調べよう

マジかよって感じの反省なんだけど、マジです。

カフェをどこにするかの候補を調べておいたはいいけど、あんまり正確な位置を把握してなかった。ストリートビューとかでちゃんと見ておくんだったな。

そのカフェってのが、サンシャイン近くにある豊島区立南池袋公園にあるわけ。そこは行ったことなかったけど、見たことはあったから、なんとなくあの辺りだろ~で歩いてたんだけど、途中で曲がる道を間違えてしまいました。

それでお相手から「え、そこのカフェなら行ったことありますけど、こっちの方ですよ」って言われて「ええ~マジっすか~」とか言いながら案内してもらった。

ダサすぎる。

「男が車道側を歩く」とかそういうレベルじゃなくて、女性に先導されてしまった。そんなことあるかよ。

ああ~こりゃ終わったなと思ったね。

 

反省点⑤:スマートに支払いをしよう

俺はデートなんぞしたことがないし、友達と何か飲んで駄弁るとなったら大体ファミレスのドリンクバー。偶にあってもスタバ以外のチェーン店くらい。

だからチェーン店以外のカフェなんてほとんど入ったことなかったんだよね。

デート会場にしたカフェは公園の中にあって、屋外の席もいっぱいあって開放的な感じで、間違いなく今まで入ったことないタイプだった。なんと呼ぶかはわからないけど、オシャレ系でしたね(貧弱な語彙)。俺はあまりにオシャレなカフェに慣れてなさ過ぎて、どこが入り口で、どこがレジで、みたいなことすら一瞬分からなかったよね。

とにかく、注文をしなければということで、飲み物と、何か食べますかって事でホットドックを頼むことにした。昼は食べてからのつもりの時間指定だったけど、結局俺は緊張で食べてなかったし、向こうも食べられるということでね。

それで、まあ前の記事で書いたように、俺は見栄を張ってプロフに「初回デート費用は男が払う」と書いたんだから2人分のお会計を全額払おうと思った。向こうも財布だしてくれてたけど、まあね。

それにしても、高い!高いな!オシャレカフェのオシャレ代を無礼てたわ。飲み物とホットドック2人分で3000円超って何?とんでもねえな。1人分ですら払いたくない。

兎に角お支払いをしようと思ったんだけど、そこでもやらかした。レジが俺の入れてる電子マネーに対応してなかったから慌てて現金で払おうとしたら、財布から1000円札が一枚すっ飛んで落ちてしまって、お相手に拾わせてしまった。

これもやばかったな。スマートさの欠片もねえ~。

 

教訓:オシャレカフェはLinePayとかPayPayとかしか使えなかったりするからアプリ入れてチャージしておけ

 

反省点⑥:トーク力を磨こう

午前の天気は小雨だったけど、昼から止んでいたので、どうせなら公園を臨める外の席にしましょうかといって、お相手と並んで席に着いた。そこからこのデートの本番というか、一番の目的である、お互いのことを話して相性を確かめるフェーズに入った。

ホットドックを齧りながら、コロナ流行ってますけど最近どうですか、的な話とか、お仕事何してますか、とか、趣味とか、やりたいこととかを話しました。

でもまあ、そこまでは盛り上がらなかったかな~。なんだろう。原因はわからないけど、もっと聞き役に徹した方がよかったのかな?向こうがやりとりを楽しんでるのか全然わからなかった。俺は結構反射的に余計な相槌入れがちだし、何より話題があちこち飛びがちだから、真面目に世間話をするのって結構苦手だな~と思いました。

 

あとエサ目当てでそこらを飛びまくってる鳩に結構ビビってた。小学生のころ、カラスに糞を帽子に落とされて以来、頭の上を鳥が飛んでると落ち着かないんだよな。

 

反省点⑦:天気を考慮しよう

話しているうちに雨がまた降り始めてきてしまったので、屋根付きの席に避難することになった。天気が悪いことはわかってたんだから、最初から屋内のカフェにすればよかったね。

 

そこからも暫く話をして、店に入ってから丁度1時間くらい経ったかな。食べ物も飲み物もなくなってしまって、じゃあこの後どうします?となった。

俺としては、話してみた印象的に良くも悪くもなくて、ただもうちょっとハッキリした手応えを掴みたいなとは思っていたので「追加で何か頼みます?」と聞いてみた。それで「この後予定があるんで……」とか言われたら試合終了だなって覚悟してたけど、「いいですよ」と言ってもらえたので、どうやら足切りはクリアしたらしい。それはよかった。

 

ただ、席が混んできていたから河岸は変えるかという話になり、ただ、今から別のカフェを探して入りなおすのもね、でもどうしようか的な空気になったので、

 

反省点⑧:

 

 

初デートでゲーセンに行くな!!

ゲーセン行きますかって提案しちゃったんだけど、どうだろうな~!!

カフェの道間違えて案内させて、財布から千円落として拾わせて、初デートでゲーセンに行く男!どうだろうな~!!

まあOKもらえたので行ったんですけどね。なんでもありかよ。

でもほら、ひなビタとDDRで話が合って始まった関係だからさ!

というのは半分建前で、一回でいいから女連れでゲーセン行くやつやりたかったんだよな(最悪)

長年の夢が叶いました。

 

 

反省点⑨:でもDDRは汗だくになるからやめとけ

俺は汗かきキモオタなのでDDRやると一瞬で引くほど汗だくになる。だから、百歩譲ってゲーセン行くのはいいけど、やるべきはUFOキャッチャーとかであって、絶対にDDRだけはデートでやるべきじゃないよな。でもやってしまいました。

DDRやってる人間がゲーセン行ったらそりゃDDRやるでしょ、なのはそう。

どころか、当時は(MonkeyBusinessのDP見せてもらって勉強させてもらおうかな)と本気で思ってたんだ。まあ当然のことながらSPの2人プレイになった。そりゃそうだよね。女性がDPしてるのを男が後ろ見してるってどういうデートだよ。女連れでゲーセン行ったことないから発想がやばすぎた。

 

それにしても、俺がDDRのクレジットを2人分払おうとするのを頑なに断られたのはよく覚えている。カフェは奢られてもクレジットは奢られまいとするその姿勢に音ゲーマーとしての矜持を感じました(?)

 

で、DDR自体は俺が汗だくになったこと以外は特にトラブルもなく終わった。せっかくセットした髪も汗でぐちゃぐちゃで、銀座の美容院のニーチャンも泣いてるぜ。

 

本題から逸れた音ゲーの話なんだけど、向こうの方が腕前(脚前?)が上だと思ってた割に俺の方がスコアが上で、(DPガチ勢だからSPは逆にできなかったりするもんなのかな)とか思ってたんだけど。つい最近になってその疑問が氷解した。

これについては読者諸兄にお詫びしなくてはいけない。以前の記事でUさんが「Monkey Businessの赤クリアできます」と言ったのに対して、アホな俺は『難易度13クリアできる女おりゅ?』みたいなこと書いたんだけど

 


Monkey BusinessのDP赤は難易度10でした

 

Jubeatの難易度が緑→黄→赤の順で上がっていくのと混同してしまった。申し訳ありませんでした。難易度10程度なら今の俺のゾンビダンスで90万点以上を狙えるし、中にはフルコンしてる曲もある。そのくらいの難易度でした。

いやー動画まで貼って結構大げさに書いちゃったな~

 

 

余裕でクリア失敗しました。なんだこの譜面。これクリアできる女おりゅ?

 

閑話休題

汗だくになった俺を「え……大丈夫ですか?」と若干引きながら心配してくれるUさんに平常運転ですと答え、そうは言っても1クレで止めときましょうかとなった。すぐにネタが無くなってしまって、他の機種を遊びませんか?となったけど、Jubeatは置いてないし、QMAなんかも置いてない。

一応、他にやってる音ゲーオンゲキってのがあるにはあったんだけど……

 

オンゲキって、キービジュがこんなで、

 

こんな格好したキャラを操作しながら、

 

 

台パンや壁ドンをしまくるという、絵面が終わっているゲームなので、汗だくである状況も加味して鉄ダマだと判断しました。

いや、オンゲキ楽しいんだけどね……。良い曲多いし……。

 

その代わり、Uさんはどうやらポップン歴があったようで、遊んでみたらどうですかと勧められて、何故か俺が汗だくのままソロプレイをすることになりました。

これはマジで謎。お互いDDRのせいで脳に酸素が行ってなかったのかもしれない。

 

そういう感じで、まあひと通り遊んだかなって事で、池袋駅まで一緒に戻って、そこで解散することにしました。

 

…………

 

そのまま解散しました。

 

反省点⑩:連絡先を交換しよう

はい。連絡先は交換しませんでした。

これはね。デート中に(イマイチ盛り上がらんな~)とは思っていて、だから、

向こうから次回を仄めかすような好意的アクションが確認出来たら切り出そう。

と考えてたんだよね。でも、最後までそれがなかったんだよな。

うーん。最後まで掴み切れない感じがありましたね。難しかったです。

 

その後は晩飯を愚妹と食って終わりました。今日あった話をして「ウチって父と母がアレだろ?だから結婚生活に希望を持てねえんだよな~ウンウン」という話で盛り上がりましたね。

でもここで「私も結婚とか考えられないわ~」とか言っていた愚妹がその後しっかり彼氏を作って別れてをしていたのが最近明らかになったので、あいつやっぱ信用ならんわ。

 

以上、初デートの話でした。

読者諸兄も10個の反省点をぜひ反面教師にしていただきたい。

 

向こうがこちらのことをどう思ってたかはよくわからなくて、その後ちょっとしたメッセージが来はした。一応返信はしたんだけど、特に何もなく終わっちゃいました。そのタイミングで2度目を誘ったら行けたかもしれない。でもちょっと面倒くさくなってしまってましたね。会ってやるネタも思いつかなかったしなー。

 

マッチングアプリ自体はそれ以降もすこし頑張ってはいて、悪名高いTinderに手を出してやべー世界だなとなり、Pairsの電話デートなる機能にも手を出してみて、まあこれは超絶最悪な感じだった。そこら辺をブログに書くかはわからない。

だけど、結局のところ今現在は完全にストップしてしまっているな。

 

周りはガンガン結婚したり同棲始めたりして、30になっちゃったし焦るは焦るんだけど、1回デートをして、やっぱ趣味は合ってもかなり疲れるな~と思ってしまったのがモチベの低下としてありますね。いや疲れたのはDDRしたからだろという話ではなく。精神的にね。

デートですらもう暫くはいいかなってレベルで疲れるのに、その先の付き合うやら同棲やら結婚やらなんてちょっと想像もできませんね。みんなすごいですよ。こういった障害を乗り越えられるのが愛の力なんでしょうか。

 

もうちょい気楽な感じでやれるアプリがないかとかは探してみるつもり、かも、知れない。おすすめの何かしらがあったら教えてください。

ひとまず、ここまでのお付き合いありがとうございました。

デートをしよう①

前回までのあらすじ

 

オッス、オラ、リューシ!

思い返せば29歳の11月の勤労感謝の日

ゼクシィの無料相談に行った時から俺の婚活は始まった。

担当アドバイザーに危うく丸め込まれかけ、

秋葉の牛丼屋で卵と涙を零し、

メイド喫茶タワーの頂点のとら婚で結婚相談所の実態を知り、

ならばとマッチングアプリに登録して無駄ないいねを送りまくり、

東京駅で公衆の面前で写真を撮られるという精神的拷問を受け、

20代最後の性の6時間を無駄に過ごし、

3か月分の課金をどぶに捨て、

懲りずに4か月目の課金をして成りすましをし、

ようやくメッセージの送り方を覚え、

ひなビタ知ってる女性とマッチングし、

Monkey BusinessDP赤クリアできる女おる?

ついに人生初デートの約束を取り付け、

ピアス拡張してるらしいと知ってビビり、

3月某日。なんやかんやでデート当日を、

迎えた!

 

以下本文

 

あんなこと、こんなこと、あったでしょう。

Pairsに登録して3か月強。マッチングした人数は70人程度。メッセージのやり取りに発展したのが15人程度。

ついにデート当日。この瞬間を待っていたんだ。

俺は20代でデートをしたことのある6割の人間になるぜ。

 

この日のUさんとの待ち合わせは、池袋に14時。

完璧な俺の計画はこうだ。

S君の冬コーデに身を包み、

11時半に銀座の美容室で髪を切り、

昼飯を食べてからUさんと合流。

茶店で1,2時間ほど茶をしばきながらお話をする。

連絡先を交換して次回の約束を取り付け、

解散

 

う~ん。息が止まりそうなパーフェクトプラン。

 

ちなみに解散後、夜は愚妹と飯を食うことにした。

愚妹は俺とは違って、周りに人が集まるタイプだ。

なんと、中学では生徒会長なんぞやっていたらしい。

本当に同じDNAか?

で、今は小学校の教師なんぞをやっている。

だが、教師なんぞドの付くブラックだし、おまけに人間関係が相当アレらしいので、まあ~辞めたいらしい。

同じDNAだったわ。

スーパー仕事を辞めてえブラザーズだ。

で、吝嗇家の俺がどういった風の吹き回しかというと、肉体的にも精神的にもブラックな職場に身を置く愚妹は、これまた俺とは違って一人暮らしをしているので、気を違えていないかと、たまに生存確認をして愚痴を聞いてやっているのだ。で、時期的にホワイトデーのお返しも兼ねて、飯の一つでも奢ってやるかという、珍しく太っ腹な思い付きをして約束をしていたということだ。

ただ、日を分けて出かけるのも面倒だから、Uさんとのデートと同じ日にしちまえ、と考えたのだ。やらなければならないことは手短に。うん、合理的だ。

我ながら、自分の計画性の高さが恐ろしい……

 

そんな俺のパーフェクトプランは前日の時点で破綻していた。

 

なんとその日は、今年初めての非常に暖かい日であった。どこに行くのにも着ていたS君コーデは結構暖かい格好であり、流石にそぐわない。かといって、俺のセンスでは「ちょっと暖かくなった日」の適切なコーディネートなど導き出せない。Sくぅん!どうしよう!?俺はS君にラインで泣きついた。

 

「なんかマウンテンパーカー持ってたやろ。オーバーサイズのダウンの代わりにあれでも羽織っとけ」

 

マウンテンパーカーったって結構丈が短いぞ!俺は写真を撮って送る。ほらダウンの代わりにするとこんな感じだ、丈のバランスがおかしくないか?すると、まあいいだろうという返事が返ってきた。ふぅん、アウターだけ変えればいいものか。小規模な変更で良かった。

ただ、テンパって撮影したから、家の中で部屋干ししている洗濯物が思いっきり映り込んだままの、みっともない写真を送ってしまって笑われた。恥ずかしすぎる。

 

何とか服装が決まったので、慣れないコンタクトもつけて、どうにか身支度は整えた。神を斬るためにザギンに向かう。

予約した美容院は定価で8000円くらいするところだ。高っけえ。東京駅で拷問されたときは1200円カットで行ったから、それとは比べ物にならない。ただ、ホットペッパーBeautyのクーポンを使って4000円也。それでも過去一の高さ!まあ初デートなんだ。気合も入れるぜ。きっとめちゃくちゃイケメンに仕上がるぞ。

 

そういう訳で美容室に入った。程なく席に案内されて、今日はよろしくお願いしますと美容師と挨拶するわけだが、担当についたのは銀髪に染めた若いニーチャンだった。おお……流石銀座だ(?)

しかし、ピアスの拡張こそしていなかったが、銀髪に染めている人もそれはそれで警戒してしまう。銀髪キャラ(♀)は好きなんだけどな……

それで、テンパってカットの希望がすんなり伝わらなかったりした。

焦って口頭だけで「ツーブロックでオールバックで」って言ったところ、わかっていないっぽい感じ。遅ればせながらスマホで画像を見せたら「あーwこれはオールバックではないですね」と言われた。

は??書いてあるやろがい!オールバックって!!

まあ向こうは銀髪でおまけに刃物を持っているのでおとなしく引っ込んだが。

 

そんな不安な立ち上がりでカットしてもらったが、最後の方はブローの当て方やセットの仕方を教えてもらったりして、まあ何とかなったんじゃないですか?肝心の仕上がりは、正直期待していたほどイケメンになった感じはなかったが、そこは素材が素材。しょうがないよなという感じ。

ただ、無理して身の丈に合わない店に行っても気後れするだけだなとは思った。俺はこれからもQB Houseのお世話になろう。

 

ただ予想よりもカットが早く終わって時間ができてしまった。昼飯をゆっくり食う手もあったが、正直この時点でもうメチャクチャに緊張してきて食欲が全然湧いてこない。そこで、せっかくザギンに来たのだしと、クソデカユニクロに寄ることを思いついた。

コーディネートに関しては既にS君OKは出ていたものの、「どこそこをこういうアイテムにかえればもっとマシになるかもしれんけど」とアドバイスはもらっていたので、その通りに買ってその場で着替えてしまおうという魂胆だ。いい思い付きじゃないか?これ。

で、試着室で写真を送ってみたが、「直前でイジるのはミスしがちだからやめとけ」と言われたので止めた。なるほど。既に色々ブレブレで予定をイジりまくっているという点からは目を逸らそう。

 

そんな無駄なことをしていても集合時間まではまだ余裕があったが、他に時間を潰す手段も思いつかず、俺は池袋に向かった。結局待ち合わせ場所のいけふくろうには30分前に到着してしまう。初デートでめっちゃワクワクしてる人かよ。

Uさんとは既にアプリで連絡は取れていて、こちらに向かっているらしい。どうやらドタキャンはないらしい。本当に会うんだな。これから……

ちなみに平行して麻雀の話なんかもしていた。ネト麻はあまりやらないそうで、身内と打ったり、フリーに行くこともあるそうだ。へー。

マジでどんな人が来るのか全然わからんな……。

 

それにしても、いけふくろうは定番の待ち合わせスポットであるだけに、メチャクチャ人が待っている。そのうち、隣で待っていた男の人の待ち合わせ相手が来た。で、その女の人と「はじめまして〇〇です~」している。おいおい、コイツも俺と同じマッチングアプリ的なヤツで初対面の口かよ。流行ってんな~。

と思ったらもう一方では女の人同士で「はじめまして~」をしていた。おいおい、百合かよ。流行ってんな~。

 

そういえば、一応Uさんは俺の顔知っているけど、これだけ人が多いと服装も伝えた方がいいかなと思い、「アプリにあげてる写真みたいな格好してます」と送ったところ、

「わかりました。わたしはジーンズ革ジャン緑の柄シャツ着てます」と返ってきた。

柄シャツ?やっぱ色々尖ってそうな感じだよな。

でももうわからん。全然わからんわ。ただでさえ女の人と話すってだけで緊張してんのに、どんな感じの人か全然想像ができない。もう、緊張し過ぎで吐きそうだ。

早く答えを見せてくれ~ってという感じで周囲をキョロキョロしている俺は間違いなく不審者だった。

 

そんな俺に声がかかる。

「リューシさんですか?」

 

ついに俺の初デートが始まる。

ロマンスの神様、この人でしょうか?

 

 

 

今回はここまで。

 

アークナイツが忙しすぎて結局3週間空いてしまった。申し訳ねえ!

次回から初デートでテンパりまくる俺をお楽しみいただければと思う。

ただ、来週は旅行に行くので、そのぶん平日書き進めたいとは思っている、思っているのだが!

文才が欲しい。

 

いいね押して下さるなり、リプ下さるなり、何らかのリアクションがいただければ次回の励みになります。ヨロッシャス!

デートの準備をしよう

前回のあらすじ

 

Monkey Business好きの女性をダメもとでデートに誘ったらOKを貰えた

 

以下本文

 

承諾の文面を見て私は小躍りをしながら快哉を叫んだ。

どうだ。見たか。マッチングアプリ攻略サイトの「10日くらいはメッセージのやり取りをしてからデートの申し込みをしましょう」とか大嘘だったぜ。

あんなもんあてにならん。やはり信じられる者は己のみ。

今後は無頼の精神で生きていくぞ!と決意をした。

 

……さて、OKの返事をもらったはいいが、はて、ここからどうしよう。

けっこう先走ってデートの誘いをした自覚はある。なので、拒絶→即破局の即死コンボまではいかなくとも、「会うのはもう少しメッセージのやり取りをしてからにしませんか」くらいの躱され方はするだろうと考えていたので、後のことをなんにも考えていなかった。

 

え?デート?デートって、何をすればいいんですか?

 

もちろん俺は20代のうちにデートをしたことがない4割側の男性である。なので「軽くお茶でもしませんか」と誘ったものの、「お茶」とは何か、「軽く」とはどういうことなのか、いまいちピンと来ていなかった。

 

仕方がないのでマッチングアプリ攻略サイトに頼ることにした。

無頼の精神はどうなってんだ無頼の精神は。

 

なになに?『当日の服装はどうするか?初めて会う場所はどうするか?何時に待ち合わせ場所に集合するか?最初の挨拶はどうするか?どこのお店を予約するか?話題が無くなった場合はどうするか?相手の趣味などのプロフィール情報を覚えているか?どのタイミングでお会計をするか?』

 

くっそめんどくせえ……

やばい。さっそく眩暈がしてきた。いや、一度に多くのことを決めようとするものではない。まずは昼に会うか夜に会うかを決めよう。OKしてくれたUさんの寛大な精神に報いなければ!

 

『無難なデートは昼間のランチを1〜2時間一緒にすることですが、お互い積極的だったり仕事に忙しかったりする場合は、お酒も入って気軽に喋れる夜もおすすめです。

特に社会人同士の場合最初のデートは仕事終わりに短時間の夜デートを設定して、「次はもっとゆっくりできると良いね」という形で繋げた方が少しずつ関係を深めていけてGOODです。』

 

と、読んではみたものの、俺の場合は昼一択だろう。俺はそもそも酒が飲めないので、居酒屋という選択肢は最初からない。

それにディナーはランチより値段が高い。この点も重要だ。

そう。俺は「デート費用は男が出すもの」という旧時代的で低俗な価値観には断固異議を唱えるものだが、ただでさえ"実家暮らしの自立していない男"の評価に甘んじている身である。なので少しでも見栄を張りたいという浅ましい気持ちから、マッチングアプリの「初回デートの費用はどちらが払う?」の項目を「男が全部出す」にしていたのだ。

ああ!なんと情けないことだ。でも仕方ないだろ。

実家が結局一番楽

何もせんでもご飯出てくるし

お風呂あったかい 布団あったかい 

昼に起きて朝に寝る生活

 

そういう訳だから、吐いた唾は飲み込まねばならない。でもディナーは高いし、お酒も飲めないから、ランチでごまかそうっ……ってことだ。いやいっそ、もう言葉通りの「お茶」でいいのでは?もっと安上がりだ。だいたい、今時の飲料高すぎないか?タピオカやらスタバやらが広く受け入れられているのが分からない。たかが味のついた液体の分際で牛丼やミラノ風ドリアより高いっておかしいだろ。命への感謝はないのか?(モテない価値観)

 

ということで、直近の週末の昼に1時間くらい茶店で茶をしばきながらお話しようということになった。エリアはお互いに都合のいい池袋。前述のモテない価値観からご推察される通り、俺は茶店なんてなんもわからんので「池袋 カフェ マッチングアプリ」で検索検索ぅして見繕った候補の店のURLをいくつかメッセージで送り付けて「リンク先開けませんでした」と返されるなどして、そこには既にスマートさの欠片も見いだせなかったが、とにかく時と場所を決めた!

 

やれやれ。一番大変なところを乗り越えた。

後は当日ちゃんと会えるか、だ。俺と同じくマッチングアプリと格闘している会社の同期が「今までにデートの約束を4人と取り付けたんだけどよ、4人とも当日体調不良になったんだよな~」などと恐ろしいことを言っていたのが不安だが、Monkey Business DP赤クリアできる健脚をお持ちのUさんがそうそう体調を崩されることもあるまい、と思うことにする。

ドタキャン。恐ろしい。それなりの覚悟と準備をもって当日望むのだから、それを裏切られるのはどれほどの悲しみだろうか。向こうは俺の写真を見ているから、当日「見た目が好みじゃなかったんで帰りました」という、立ち直れなくなるレベルの惨劇はないはずだけど、それでも。

だから、約束をしたからと安心するのではなく、当日まで楽しいやり取りを継続していこう。ただ、あんまりここで話のネタを使い切ってしまうと、デート当日に話すことがなくなってしまうのではという懸念もある。

なので、俺はどういう話題がありそうかを今一度把握しておこうと思い、Uさんのプロフを改めて確認していった。そうして「趣味」のコミュニティを見ると、なんと「麻雀好きです」があるじゃないか!これはいい。DDRベルセルク麻雀。マジで趣味が合うな。流行りの雀魂とかやってるんだろうか。

やはり、Uさんの顔写真がないというのが唯一にして最大の不安ではあるが、結構盛り上がるんじゃないかという気がしてきた。これは楽しみになってきたぞ。

 

さて他には……「ライフスタイル」のコミュニティもいくつか入っているようだな。今までは趣味ばかり気にしていたが、直接会って話をして、親密になっていくことを目指すのであれば、こういうところも把握しなければ。

 

どれどれ……

「ピアス開けてます」

へーそうなんだ。いや、俺自身はアクセサリーはおろか髪すら染めたことのない洒落っ気のなさだが、ピアスについては別に何とも思わない。どうぞお好きにという感じだ。

寧ろわざわざ断るくらいのことなんだろうか?「親から貰った体に穴を開けるなんて!」という価値観の人もいるからなのか。ちょっとお洒落に気を使う女性なら大体開けてんじゃないの(偏見)。自分の身体なのだから本人の勝手であろう。

 

「ピアス拡張しています」

いやいやいやいやいやいや!

待て待て待て待て待て待て!

待て!

 

それは、それはちょっと聞いてなかった!聞いてなかったぞ!

 

ピアス穴の拡張。どんなもんか興味のある読者諸兄は画像検索してほしい。私から直接画像を貼りはしない。ただ、俺は一度生で見たことがあるんだが、結構ショッキングなのでくれぐれもご注意を。

あれは忘れもしない、二十歳の誕生日のころに行った運転免許合宿。大学同期3人と新潟に行った時だ。機械系のくせして車も運転も全く興味がない俺は一人だけAT限定のコースにして、ここでも協調性のなさを遺憾なく発揮していたのだが、そこにいたのだ。

ピアスめっちゃ拡張しているDQNが!

そもそも風貌全体がもう、「DQNで御座い」って感じだったのだが、一際目を引いたのが500円玉くらいはあろうかというその拡張ピアス。予備知識なしに限界にまで拡張されたそれを見てしまった俺は、人の耳たぶはここまで拡がるもんかと震え上がった。高速教習よりも怖かった。

 

あれから10年が経とうとしているが、今でも忘れられない衝撃を俺の心に残している。

それ以来、拡張している人を目にすることはなかったんだが、そうきたか。

そうきたか~。

Monkey Businessの時点でタダモノでない感じはしていたが、俺のイメージする"普通の女性"(ほぼ想像だが)とは大分異なっているだろうことがいよいよ確信できた。

Uさんは文章も丁寧で絵文字も使わず、悪い人ではないことはまず間違いないだろうが、美人だろうかとか巨乳だろうかとかそういうのとは別のベクトルで(一体どんな人が来るんだ)という不安が強くなってしまった。

いや、まあ、本人の勝手なんですけどね?

 

S君に「お陰様でデートの約束をするところまでは漕ぎ着けられたんだけどよ……」と相談するも「おお、まあ頑張れ。報告楽しみにしてるわw」と完全に面白がっている。

コイツ……もう頼りにしないからな!今度こそ俺は無頼の精神で生きていく。

 

まあ一言に「拡張している」と言っても程度はある。10年前のDQNのように500円までいかれると正直ガチビビりしてしまうが、1円玉くらいまでなら、まあ、なんとか?なるかもしれん。

そうだ。29歳も後半にしてようやく初デートの約束を取り付けたのだ。腹を括って、非モテ人生では味わえなかったドーンときてガシャーンとやられる感覚を味わおう。

たかが耳たぶの穴ポコごときが、俺のモテモテライフの落とし穴になってたまるか!

 

ということで、俺はめげずにUさんとデート当日まで楽しくやり取りを継続していった。

そして迎えた。

当日を!

 

次回!

「デートをしよう①」

 

三月下旬のデート当日。その日は「まだまだ寒い日が続くし、服装はS君のコーデでいいわな」とタカを括っていた俺を嘲笑うかのように今年最初の暖かい日となった。おいおい、S君のコーデはガチ冬服だぞ!俺はS君にラインで泣きつくのであった。

 

いよいよデート編、ようやくここまでたどり着けたのは皆様の温かいコメントといいねの御蔭です。今月からしばらく残業が減る、らしいので平日も書き進めていきたい、とは思っています、はい。