たかがリューシの文才で

歌えない・踊れない 悲しい”社畜”の物語

広げよう、パイチンの輪!

 

前回までのあらすじ

30歳になった勢いで大金を払って股間の毛を取っ払いナイチンゲールになる決意をした。

 

私はいそいそとクリニックに電話をした。

気になるお値段はVIOの3部位を6回セットで10万円弱。やっぱり結構お高いですよねえ。

ですが今ならなんと!ワキヒゲ脱毛で貯まったポイントが1.5万円分あり、さらに誕生日プレゼントとして1万円分のクーポンが付与されているため、実質7万円程度で1セット目の施術を受けられるわけなんですね~!これはお得ですよ~!

「前回の記事で『10万払って~』とか言ってたのは嘘だったのか!」というツッコミが聞こえてきそうだが、あんな釣りタイトルに定量的な正確性を期待してはいけない。

さて暫く待つうちに電話が繋がる。おっと、女性のオペレーターだ。やれやれ、私はこれからこの女性に下の毛の話をしなければいけないのか。ここで下手に照れると逆にキモいので、毅然とした態度で臨まなければならない!

 

ぼく「あ、あのー、ヴ、VIOの脱毛をですネ、フヒヒ、予約したいんですけれドモw」

 

俺は死ぬほどキショイ最悪なオッサンだった。

大丈夫?これガチャ切りされない?

 

向こうも慣れてるのか、なんとかガチャ切りはされなかった。

日時を決定して、施術を受けるクリニックをどの院にするかを聞かれたので、ヒゲ・ワキ脱毛でお世話になっている行きつけの院を希望したのだが、

 

オペレーター「そちらの院は男性スタッフがおりませんので、女性スタッフが施術をいたしますが、よろしいですか?

 

いや、よろしいですか?はこちらのセリフなのだが。

流石にここで毅然と「よろしいです!」と即答するのはヤバいと思ったので、「アッソウナンデスネ~……マア大丈夫デス」となどと回答したんだが、そんな小細工に大して意味はなかったと思う。本当に今初めて知ったのならもっと動揺するはずだよな。俺は下調べの時点で行きつけの院が『男性スタッフが施術してくれる院』でないことは知っているのだ!

逆にキモさが増した気がする。何をしてもキモいな~30代。(責任転嫁ちゃん)

大丈夫?これ通報されない?

 

しかし向こうも慣れてるのか、なんとか通報されずに予約を入れることができた。

やれやれ、オペレーターに繋がる前の『品質向上のために電話内容は録音させていただきます』の事前注意をこんなに恐ろしく思ったことはないよ。

キモ過ぎ罪が無くて、本当に良かった。

 

さて、施術当日を迎えるまでにやっておかなければならないことがある。

剃毛の練習だ。

レーザー脱毛というものは、毛を全部剃った状態でレーザーを照射するものである。

毛が抜ける仕組み

 

変に剃り残しがあると、そこにレーザーが強く反応して危ないらしいのだ。なので当日は自分で毛を全部剃って行かなくてはならない。

剃り残しがあっても少しなら向こうで剃ってもらえるが、あんまり酷いと料金が発生してしまうし、ただでさえ股間をいじくりまわされようとイソイソやってきたオッサンが剃毛プレイまで要求しようものなら、それは間違いなく通報案件だ。

下の毛とはオサラバしたいが、シャバとはオサラバしたくない。

 

ここで、俺は今までCHIN-GEをシェーバーで刈ったことはあっても、完全にツルツルにしたことはなかった。

脱毛を予約した後に初めてツルツルにしてみるというのは、なんだか順序がおかしい気もするが、もうやっちまったもんはしょうがない。だって俺から勢いを取ったら何も残らないから。大丈夫だろこんな毛絶対いらないから。

 

そういう訳で剃毛に取り掛かったわけだが、シェーバーで2,3mmまで短くしても、そこから完全に剃るというのは結構大変な作業だった。かなり気を使う作業なのである。というのも剃刀負けしてしまうとその傷の周りはレーザーを照射できないのだ。なので貴重な1回分の施術を無駄にしてしまうし、なにより剃刀負けした股間というのが最高に情けなさすぎるので、かなり気を付けなければいけない。

 

うおおお!俺のチンポはカミソリになんか負けない!

そんなことを言いながら珍妙な体勢であっちを引っ張ったりこっちを引っ張ったりしてジョリジョリやっている姿は最高にアホのそれだった。

カーテンを開けていたら確実に通報されていた。

 

そういう訳で剃毛を終えたわけだが、やはり!

開☆放☆感☆が凄い……。

パイチン最高や!陰毛なんて最初からいらんかったんや!

ただ、剃り跡がジョリジョリするのがやっぱり気になる。早くこの忌々しい毛根ちゃん達を美人のお姉さんに根絶やしにしてもらいたいな。

 

そういう訳で施術当日。私は前日やるべきことをやって賢者となり、当日の剃毛も問題なし。施術料金はクレカではなく現金払いの方がポイントがよりお得なので、俺のかわいいかわいい貯金口座ちゃんから現ナマを、一応余裕を見て10万円ほど引き落としてきた。

貯金口座、お前、残高までかわいくなっちまったな……。

ええい、ままよ!しょせん貯金額なぞ自己投資できなかったリソース量だ!いざ勝負の時である。俺はハイジニーナ男子になるぞ!JOJO

 

さて何度も訪れたクリニックであるが、今回はVIOの施術を受けるために来ているからか、なんだかいつもよりAway感を感じる……。キレイになりたいという女性が客層の大半なのに、股間を脱毛したい男が混ざりこんでるんだから、さもありなんといったところか。

大丈夫?本当に通報されない?

俺の他にも一人男性客がいたのだが、なにやら対応がお気に召さなかったらしく受付のお姉さんにクレームをつけており、不穏な空気を漂わせていた。男ってこれだからやぁねぇ。

 

そういうわけで色々な意味でビクビクしながら受付カウンターのお姉さんにチンとタマとケツの脱毛を予約した者だと伝え、金を払い、同意書の記入等の手続きを進める。

挙動不審な俺を見かねてか「字がおきれいですね。読みやすくて助かります!」なんてお褒めの言葉をいただいた。ええ?本当ですかあ?ありがとうございますぅ。ただ、文字単体だと頑張ればキレイに書けるのだが、長い文章になると位置やサイズがガタガタだから見られたものじゃないんですよぉ。

それにしても、ここの制服は首元が深く開いていて、お姉さんが手元で作業をするために前屈みになる時に目のやり場に困るんだよなぁ(字は奇麗でも心が汚すぎる)

 

……いかんいかん。

俺は今賢者なのだから邪な考えを持ってはいけない。

 

そう。賢者!

俺は今賢者でいなければいけないのである。

 

どういうことかって?

何が言いたいかというと、つまるところ、そうだね。あー。

どうしても気になる?

わかった。大っぴらには書きにくいから、小っちゃいフォントで薄い色で書くんだけど、

 

 

 

 

 

VIOの脱毛時に勃起をしないようにしたいのだ。

 

いや違うんです仕方ないらしいんですよ通報しないでくださいお願いします。

 

 

以下抜粋

『施術時には、どうしてもサオの部分や玉袋に手が触れてしまいます。そのため、反応せざるを得ない状況になってしまうものです。

気持ちとは裏腹に、勃起してしまうことに対して羞恥心を感じてしまう男性も多くいらっしゃいます。しかし、VIO脱毛時に勃起してしまうことは決して特別なことではありません。

自分だけではないとわかれば、肩の力を抜いて脱毛できるのではないでしょうか。「VIO脱毛を経験したいけれど、勃起してしまうのではないかと不安」と思っていらっしゃる方は、ぜひ勇気を出して、一歩踏み出してみてください。』

以上

 

そう!肩の力を抜いて勇気をもって一歩踏み出したんですよ!

だから肩から抜いた力がチンポ先生のところに行ってチカパシしてしまってもそれは生理現象だからね仕方のないことなんです!

 

 

医療行為なわけですから。こちらに嫌らしい気持ちは微塵もございませんし。ただね、どうしてもね、生理現象ですからね。つまり半信半疑あっちこっちならぬ無様ワンちゃんちんぽカッチコッチしてしまっても、そこにエロスの気持ちは微塵もないのでお目こぼしをいただこうというわけです。Perfectly, Euphoria!

 

ただね。恥の多い生涯を送って来て、未だに彼女もこさえず実家からも出てこない、自立という単語からもっともかけ離れた位置にいるといっても過言ではない30歳の某ですけどもね。

未だ愛する人にお披露目したことの無い某の秘密兵器の、その自立した臨戦態勢をこんなところで無駄に開帳する展開はなるべく避けたいなと、そう思うわけです。

だからこそ、私は賢者!エロスのことなど微塵も頭にない、悟りを開いた修行僧のように、何者にも心乱されることない無我の境地で、施術に望みましょうぞ。

拙僧、間違っても「どうせなら美人のお姉さんがいいな」などとは露ほども考えておりませぬ!!

デーモンの召喚が召喚されてもいいさ!

さあ矢でも鉄砲でも持ってこい!!

 

 

次回!!!

 

 

 

「チェンジって出来ますか」

 

最近月1更新になってるの良くないと思う。

でもまあこんな話題頻繁に読みたいもんでもないか?

いやー美しい花や鳥の話を書きたい。