たかがリューシの文才で

歌えない・踊れない 悲しい”社畜”の物語

反省をしよう

前回までのあらすじ

七転八倒拷問撮影に耐えてマッチングアプリ用の写真を用意したものの、
①いいねが返ってこない
②メッセージのやりとりが怠い
③デートに誘うタイミングが分からない
の三段クルーンに阻まれ、
番市場における己の価値がいかに低いかということを痛感した以外、何の成果も得られないまま3か月の有料会員登録期間が終了してしまった。

 

すべての写真が「カメラ目線でない」ことにお気づきだろうか。それが最近の流行りなのか

翻って俺の写真は、2枚とも虚ろな目でがっつりメンチを切っていた

 

1.俺の心がやばいヤツ

気づけば3月も半ばを過ぎている。俺の心は傷ついてた。

就活は嘘つき合戦だったので、"虚構という鎧""心という器"を護ることができた。

しかし、恋活では「正直な自分で勝負したい」などと寝言をほざいて、なまじ素に近いプロフを武器に戦ってしまった。その結果、ダメージをライフで受けてしまったのである。

足あと履歴は見れるので、"いいね"を送った人が写真やプロフィールを見てくれたことはわかるが、それで”いいね”が返ってこない。この事実が俺を苦しめた。

おまけに、極稀に"いいね"を返してくれた相手としこしこメッセージのやり取りをしても話が弾まないときた。

見てくれも生き様も会話内容すら魅力がないことを突き付けられる。

なにがいいねだ。なにもよくねえよ。

心がすさむ。

 

う~ん!確かに!

責任者に問いただす必要がある。責任者はどこか。

 

”いいね”が、どのくらい返ってこないか。

公式から送られる、月1の30"いいね"付与メールにこんな記載があることに最近気づいた。

 

....*.....*.....*.....*.....*.....*.....*.....*.....*.... *.....*....

30名に「いいね!」をすると…

平均3~4名様のお相手とマッチングをしています

*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*

 

平均で1/10て。沼の3段クルーンだって1段目は1/3あるのだぞ!

仮初でもいい、もっと希望を持たせてくれ。

おまけに、俺の場合はGiantKilling狙いのワンチャン"いいね"が多いので確率はもっと下がる。

普通の人ならガチャでSRを引くくらいだろうが、俺の場合はまずSSRを引くところから勝負が始まる。グラブルか?

 

ちなみに『ぼくヤバ』の山田は白井球審も文句なしのドストライクであるため、最新話を読んだ後は俺の情緒がやばいヤツになってしまう。なので直ちに『鬱ごはん』を摂取して気を落ち着けている。

ありがとう施川ユウキ

mangacross.jp

『以前もこれからも、黙食ひとり飯。』

素晴らしいキャッチコピーだ。

 

桜井のりおは最近女性だと知ってびっくらこいた。

 

2.ぼくの100日間婚活

前回の投稿ではキンクリさながら時間を吹き飛ばしてしまったが、

自戒の念を込めて何の成果も得られなかった3か月をここに書き記しておく。

 

思えば俺の恋活は出だしから盛大に躓いていた。

セコい話になるのだが、課金をし始めた12月初旬の時点で、向こう3か月分を纏めて課金すればいくらかの割引を受けることもできた。

しかし、恋活をなめ腐っていた当時の俺は

「12000円も払ってまともな写真を用意したのだから、ちょっと本気を出せば♡性の六時間♡くらい造作もないことだろう」

とクリスマスケーキよりも甘くてふわふわな見通しを立てたために、1か月分しか課金しなかったのである。今から思えば勿体ないことをした。

運営も『恋人ができるのは平均で4か月です』と教えてくれたのに。

あの時の謎の自信はどこから来ていたのか。撮影拷問を耐え抜いたことで、怖いものなし状態になっていたのだろうか。

今は自分の将来を思うと怖さで震えが止まらないよ。

 

思えばこの時が一番モチベーションがあったが、始めたばかりの2週間程度では、当然お話にならなかった。ただただメッセージのやり取りが怠いということだけが分かった。

 

結局、私は20代最後の♡性の六時間♡をいつものように不貞寝をして過ごし、

晦日は、こんな宿主を持ってしまったためにその才能を発揮する場を失ってしまった哀れなジョニーを慰めるために、冬コミを駆けずり回って薄い本を片っ端から買い漁り、

 

そしてトラウマスポット東京駅から新幹線に乗り、

親戚の集まる岡山で新年を迎え、(流石に薄い本は実家に置いて来た)

そこで3つ下の従姉妹の結婚報告を聞かされ、

(お前はいつになったら嫁を連れてくるんだ)というプレッシャーに晒され、

「こうなったら神頼みだ!」と初詣の際に御神籤を引いたものの、テキストには

『恋愛:良い人です信じなさい』

不正な対象が指定されていたため、立ち消え※した。

※立ち消え(fizzle):対象をとっている呪文や能力は、解決時に全ての対象が不正な対象になっていた場合、その呪文や能力は解決されない

 

そんなこんなで、あれよあれよという間に1月目の課金期間が終了。

そして現実を受け入れられないうちに勝手に2か月目の課金期間が始まっていた。

退会しなければ勝手に有料会員登録は継続される。課金期間中に退会しても、一度払ってしまった料金が日割りで返ってきたりはしない。

なんともよくできたシステムである。

したがって、腹を決めて2か月目の婚活戦争に身を投じるしかないのだが、♡性の六時間♡という当面の目標を見失ってしまった俺のモチベーションは恐るべき低空飛行だった。

 

モチベを得るきっかけにならないかと麻雀仲間(全員独身)に相談してみたこともあったが、

「軟弱なことをするからそういうことになるのだ」「何がしたいのかわからん」「他人との共同生活など考えただけで気が狂う」「稼いだ金は全部自分のために使いたいだろ」

ぼく「う~ん!確かに!」

!!」

そこには29年間慣れ親しんできてしまった居心地のいい空間しかなかった。

勿論、我々が社会的に間違っているのだが、こうも四方八方から非モテライフを全肯定されると、間違っているのは社会の方だという気がしてくる。

おめーら……ズッ友だぜ!

 

藁を掴むにせよ、相談する相手を間違えた。

 

それでもある時、ハーフ顔の美しい女性から"いいね"が届いた。すわサクラかと思ったがプロフィールもしっかりとしている。曰く、スパルタ英会話スクールに通って語学力を磨いているらしい。なんと向上心の高い素敵な女性か。

ついに、ついに俺の人生にも"モテ期"なるものが訪れたか!29年間も待たせやがって、このこの!

色めき立った俺はいそいそとお礼のメッセージを送り、返信を今か今かと待った。

なんといっても、向こうから"いいね"が届いたのだから、これはもう激熱だ。この人に釣り合う男になれるよう、今から俺も向上心を高く持とう!英語を本気で勉強するのも悪くない!All You Need Is Love !!

 

……が、しかし、待てども待てども返事はこなかった。

何故?もしや誤タップで"いいね"をしてしまったのだろうか。それならいっそブロックしてほしかった。 仮初の希望はむしろ残酷であることが分かった。

 

結局それからモチベがあがることもなく、2か月目も

 

だが今度はちゃんと更新直前で有料会員登録を解除した。偉い。

やれやれ、結局一人とも会えずじまいだったが、現実を知ることができた。

2ケ月なら傷は浅い方だろう。仕方がない。今まで通り、非モテ街道を突き進むのみだ。甘んじて30歳の独身オッサンになろうではないか。

 

しかし、無料会員に戻ってから、そこそこの頻度で"いいね"がくるようになった。これは一体どういうことだ?あれだけやって返ってこなかったのに。

もしや、これは、運営が何か"やっている"のではないか?

サクラと断ずるわけではないが、例えばこのアプリ、毎日運営が選んだ5人に対して無料で"いいね"ができる。その際のお題目が『乙女座のあなたに相性が良いのはこの方』なのだが、その実は無料会員を優先的にピックアップして、勘違いした哀れな非モテの課金を促そうという企みではないか?

注:哀れな非モテの被害妄想

 

そうした疑念は抱きつつも、趣味の合いそうな人からくる"いいね”を放置するのも心苦しい。内容は読めないが、メッセージを送ってくれる人すらいた!たかが3700円をケチって不義理を働くのはいかがなものか。ここは漢気を見せる時ではないか!?

 

そうして俺はまんまと3か月目の課金をしてしまったのだ。チョロすぎる。

そしていつものように"いいね"を送ってくれた相手とのやり取りは玉砕した。

だが今度は無策なわけではない。作戦を練り直し、コミュニティ機能の使い方を改めることにした。

それまでは「アニメ好き」「漫画好き」のような広いコミュニティの中で相手を見繕っていたが、そこからでは「どんな作品が好きですか~?」と腹の探り合いから始めなければならぬ。するとドンドン面倒くさくなってしまうのだ。

ここは思い切って自分がハマっている作品で探してみよう。

 

俺がハマっている作品、そう。「アークナイツ」である

youtu.be

「源石」と呼ばれる特殊な鉱石が、人々に恩恵と疫病をもたらす世界。人類たちは、天災の脅威を避けるため、源石を動力として動く移動都市を中心に暮らしを営んでいた。しかし、源石に接し続けることで感染する「鉱石病」は、死後に新たな感染源ともなるため人々から忌避される。感染者を迫害と鉱石病から保護するため活動する主人公たちロドスの前に、迫害を受け続けた感染者組織であるレユニオンが新たな軍事勢力として産声を上げる……。

 

厳しい世界を舞台に女の子たちが疫病や差別や紛争と闘っていくんだぜ、最高だろうが!?

好き好んでこんな硬派で陰鬱でおまけに本格タワーディフェンスのソシャゲやってる女子おりゅ?と思っていたが、どっこい、コミュニティには200人以上の女性が所属している。まあ「アニメ好き」とかなら5万人以上が所属しているので、相当少ないことは間違いないが。

それでもここが金脈であることに疑いはない。

いわば……ゴールデンカムイ(言いたいだけ)

 

そうしているうちに一人の女性とマッチングした。御尊顔はマスクで隠していらしたのでわからなかったが、メッセージからはかなりのアークナイツ愛を感じる。推しは"ア"とからしい。あーそういう感じの癖ね。

「阿吽」のア(CV.三瓶由布子)。すげえ名前だ。

御覧の通り、見た目は人を選ぶが「自身が医者でありながら医学、または医者であることを誇りに思う者を心の中で忌み嫌っている」という背景があり、俺も性根が捻じ曲がっているからそういう歪さは大好物である。

お互い社会人なので頻繁にメッセージのやり取りはできないものの、話は弾むので一度に3つくらいの話題について「あなたは○○なんですね、私は××です。▲▼ってどう思いますか」というように書いた。お互いそんな調子だから文字数がとんでもないことになる。それが1週間くらい続く。

結構楽しい。そろそろデートに誘ってみようか?

しかしはっきりとは顔が分からないところが面食いの俺の足を鈍らせる(最悪)。だって、いざ会ってみて即座に微妙だなーってなるとめっちゃ気まずいやん?

かといって「顔写真下さい」なんて中々切り出せるものではない。

そもそも、いつくらいからデートに誘うのを切り出せばよいのか?ググってみると10日くらいらしい。そんなに長いのか?今までは3日4日で脱落していたのだが、全然話にならなかったということか。

しかし、文章量で言ったら10日とか言うレベルではない。ならばそろそろいいだろう!と、重い重い腰を上げたのだが、まあ前回も書いた通り、

丁度退会済みになっていたのだった。

実に痛恨であった。

バッサリ希望を断ち切られてもそれはそれで辛い。

婚活はどうあがいても辛かった。

 

後日、S君に「この人とはあと一歩だったんだ。結構話も弾んでいたんだぜ」とメッセージの履歴をさっとスワイプして見せたのだが、あまりの文章量に引いていた。

好きなことを語らせると早口長文になっちゃうタイプのオタクなんだよな。

つくづく惜しいことをしたと思っている。

 

そして失意のままに3か月目が終了し

何回この画像貼るん?

 

3.サクラ大戦

こうして3か月目が終わってしまったのだが、再び無料会員になった瞬間にかわいい女の子から"いいね"が来た時に、さすがに気づいた。

これは運営さんやってますわ!サクラですわ!

注:哀れな非モテの被害妄想

その日は仕事終わりにS君とサイゼで飯を食ったので、「ほらね。こういうことなんだよ」と見せてみたのだが、そこでS君が彼女のプロフの『ポケモンが趣味』というところに食いつき、流れが変わった。

 

ちなみにポケモン趣味の女性は結構いた。ポケモンと同じでアークナイツも動物をモチーフにキャラメイクしてるから流行りませんか?ポケモン図鑑に当たるところの人事プロファイルに戦闘経験年数病状進行度が載っている時点で無理か。

ただ、俺はポケモンは子供時代に金銀まで遊び、大学時代にサンムーンを少し遊んだ程度だ。趣味とは言えない。

金銀かあ。懐かしい。ストーリーを何周もしたものだ。

当時は純真だった俺の、いや純真だったか?幸せな思い出が、幸せな?思い出が??いや、どうだったかな。交換して遊ぶ友達とかいなかったし、ポケモンカードなんかも集めてたけど終ぞ対人をすることもなかった。後はポケモンスタジアムをよくプレイしていたけど、ひたすらソロでミニゲームを遊ぶばかりで……。

…………。

 

いい加減に悲しい方向に脱線した話を戻そう。本筋も悲しい話だが

S君がどうしてポケモン趣味に食いついたか。

当時は丁度アルセウスが話題だったのだ。俺は"腰を据えて据え置きゲームをやるのが無理おじさん"になってしまったが、S君はポケモン好きでアルセウスも遊んでいたのである。

 

その時、俺に電流走る。

「俺の代わりに、S君にメッセージのやり取りをしてもらってはどうか?」

まず、今までメッセージで躓いてきた身としては、社交性のあるS君がどのようなメッセージを送るのか非常に興味がある。

それに、S君が上手くやり取りを盛り上げてくれたとしよう。充分打ち解けたところで、しれっと俺が流れを引き継ぐわけだ。するとどうだ?このかわいい女の子をGiantKillingも十分ありうるのではないか?

悪魔的発想……‼

 

流石に良心が咎めるかと思ったが、度重なる敗戦によって荒んでしまった俺の心の中には一欠けの良心も残っていなかった。

そしてS君もなんだかノリノリだった。

最悪のコンビかよ。


そうして俺はまんまと4度目の有料会員登録をしてしまったのである。

即座にS君と一緒にメッセージを送り、戦いの火ぶたが切って落とされた。


サクラ(疑惑) VS ナリスマシ VS ダークライ

 

ひどい構図だ。

さてどうなったか

 

気になる続きは、

待て次回!

 

....*.....*.....*.....*.....*.....*.....*.....*.....*.... *.....*....

いいね押して下さるなり、リプ下さるなり、何らかのリアクションがいただければ次回の励みになります。ヨロッシャス!

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おまけ:前回の記事の隠しネタ